ポケモンカードは相手のサイドを取り切る以外にも、勝つ方法がいくつかあります。
そのうちの一つが相手の山札を0枚にしてしまうこと。いわゆる《LO(ライブラリーアウト)》です。
あくまで勝利条件の一つなのですが、今の環境ではそれをメインの戦術として使うLOデッキがかなり流行ってきています。
「LOデッキに当たると途中から手札もエネも無くなって動けなくなるし対策無いんじゃない?」
そう思うかもしれませんが、確実に対策はあります!
そう信じてやまない個人的な記事となっておりますので、ぜひ読んで頂けると嬉しいです♪笑
- LOデッキを対策したい
- LOデッキをとにかく対策したい
- LOデッキを何としてでも対策したい
この記事で解決!←
LOデッキとは?
LO(ライブラリーアウト)デッキとは、サイドを取ることではなく相手の山札を削ることを戦術にして勝ちに行くデッキです。
サイドを一方的に取られることになるため単純な盤面の見た目では戦況の判断が難しく、どうにかしてサイドを取り切られる前に相手の山札を削り切る必要があります。
今の環境では、「ルカリオ&メルメタルGXLO」「フーパLO」「ピジョンコントロール(これもLO)」「エンニュートLO」などが挙げられるかと思います。
意外と多いLOデッキのデメリット
最近の環境、特にシティリーグではほとんど毎週のように上位に入ってきていますが、他のデッキとは違う色々なデメリットがあります。
まず、
カード1枚1枚の管理がとても難しい
現環境では数多くのデッキが混在しているため、そのデッキごとにどのようにLOを狙っていくかを考えなければなりません。
そのため、うっかり必要パーツを1枚トラッシュしてしまっただけで簡単に負けに直結してしまいます。
そして、
制限時間が25分しかない
ポケカはデッキが60枚で、最初の状態ではそこからサイド6枚、手札7枚がマイナスされるので、単純計算で47枚の山札でスタートします。
それを25分でむりやり無くすというのは実際かなり難しいです。
自分も最近エンニュートLOを握ってみたのですが、時間内に終わる試合は1試合もなく、フリー対戦では50分もかかってしまいました・・・(;^_^A
通常のサイドの取り合いでも25分はギリギリなのに、その時間でLOを狙うのはかなりの難易度です。
じゃあなんでLOデッキは強いの?
そのデメリットがあったうえでも、なお現環境でLOデッキというのは環境上位にいます。
なぜなんでしょうか。
個人的にその理由はシンプルだと思っています。
それは、
LOデッキを握る選手が全力で他のデッキを研究し、対策しているから!
どのデッキと当たってもいいように、25分という制限時間内にLOができるように、環境のデッキを細かく研究して、あらゆる盤面を想定し、どのタイミングでどのカードを使うかを考え、そのためにどういうプレイングが必要か、事前に緻密に対策をしているんです。
LOデッキというのは使い方を間違えれば対策なんてしなくても簡単に崩れてしまうくらいの脆さも持っています。
その脆さを無くすためには、選手自身の知識やプレイングでカバーするしかありません。
LOデッキと当たると、中盤以降何もできない状態のループに入ってそのまま負ける、という人も多いかと思います。
そのループに入るまでの戦術、対策がすさまじいのです!
・・・・・・
・・・でも今言ったような脆さは完全には消し切れていないと考えています。
つまり、LO側の対策を上回る対策をすれば、勝てるってことですよね?^^(暴論)
じゃあ嘆くより対策!
ということでここからは対策を考えていきましょ~~♪
まずは負けパターンの確認!
いきなり対策に入る前に、まずはLOデッキに対してどのように負ける場合があるのか、おさらいしておきましょう。
1、ハンデスからの何も引けないループ
「マチスの作戦」「リセットスタンプ」「ムサシとコジロウ」「ジュジュベ&ハチクマン」「ザクザクピッケル」
「ピジョン」、「エンニュート」型がよく使うハッピーセットです。
こちらのサイドが2枚になったところで、「マチスの作戦」「リセットスタンプ」「ムサシとコジロウ」。
この時点でこちらの手札は0枚になります。
そして「ジュジュベ&ハチクマン」で山札を削って、「ザクザクピッケル」でトップのカードを意味のないカードにしておく。
最後に「ヤレユータン」の「リソースマネジメント」で必要パーツを山札に戻して、次の番にまた「ジュジュベ&ハチクマン」で山札削って「ザクザクピッケル」で解決カードを引かせない。
といったループです。
サイドが2枚になったタイミングで一気に相手の手札を無くし(ハンデス)、事故らせたままLOを目指しています。
2、エネを破壊され続けてエネ切れさせられる
「プルメリ」「フリーザーGX」「エンニュートGX」「ザオボー」「クラッシュハンマー」「改造ハンマー」といったカードたちが挙げられるかと思います。
とにかくエネを壊し続けて攻撃をできなくして、エネ切れをさせてLOを目指すパターンです。
3、逃げエネの多いポケモンを呼びだされ、逃げられずに詰む
「グズマ」「カウンターキャッチャー」といったカードで逃げエネの重いポケモンをバトル場に呼ばれ、身動きができないまま「ジュジュベ&ハチクマン」で山札を削られていくといった負けパターンです。
「アローラベトベトン」「カラマネロ」などが呼ばれる代表格かと思います。
負けパターンこの3パターンというわけではなく、場合によっては2と3を絡ませたりといったパターンもあります。
これらの負けパターンは、LO側にとってはむしろやりたい事だと思うので、ここら辺を避けて試合を進めていければ勝ちが見えてきそうですね!
LOデッキへの対策カード、プレイング
今まで挙げた3つの負けパターンをもとに、対策カードや対策の動きを考えていこうと思います。
ヤレユータン、ゼブライカなどの非GXのドローポケモンの採用
LO側が相手の手札を無くしてくる場合、たいていは「無人発電所」を場に出して、「カプ・テテフGX」「デデンネGX」「ゾロアークGX」「シルヴァディGX」「オドリドリGX」などのドローできる特性を封じてきます。
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しかし、「ヤレユータン」の特性「さいはい」や、「ゼブライカ」の特性「はやがけ」は「無人発電所」では止まらないので、相手のハンデスを簡単に解除することができます。負けパターン1への効果的な対策です。
注意点としては、
・「ヤレユータン」は逃げエネが2なので、バトル場に呼び出されてもいいようにエネを貼ったり「エスケープボード」「Uターンボード」を貼っておくこと。
・「ゼブライカ」は特性でドローをしすぎて逆にLOのペースを速めてしまわないこと。
ここをしっかりと管理しておきたいです。
マーシャドー、リセットスタンプで相手の手札を変える!
今までに説明をした通り、実はLO側がループに入るにはかなりのパーツが必要になります。
そしてそれをループに入る段階ですべて手札に揃えておかなければいけないのですが、「マーシャドー」の特性「やぶれかぶれ」や「リセットスタンプ」をループ直前に使うことで、そのプランを一気に崩すことができます。
逃げエネ2以上のポケモンを安易に出さない
大きな特徴として、LOデッキはサイドを取らず、取られたサイドを利用して「マチスの作戦」や「カウンターキャッチャー」といった便利なトレーナーズを使ってきます。
特に「カウンターキャッチャー」は使い勝手がよく、こちらの逃げエネが2以上のポケモンをサポートを使わずに呼びだして、LOのループに入ろうとします。
早く相手を倒したいからといって「カラマネロ(逃げエネ2)」を並べたり、相手の「アブソル」「ミュウ」の特性を止めたいがために「アローラベトベトン(逃げエネ4)」を出したりしたら、その時点でLO側の思うつぼです。
盤面をシンプルにするだけでも負けパターンの一つを消せるのですから、安易な展開はせずにこちらもじっくりと攻めていきましょう。
ラフレシアの特性でヤレユータン、ルカリオ&メルメタルGXの動きを封じる
最近のシティリーグで三神ラフレシア(アルセウス&ディアルガ&パルキアGX/ラフレシアGX/ラフレシア)が上位にあがっていたのでご紹介をば。
非GXの「ラフレシア」の特性「にがにがかふん」は、バトル場にいれば相手のたねポケモンが攻撃できなくなるので、「ヤレユータン」の「リソースマネジメント」を撃てなくさせることができます。
これでループが止まるだけでなく、LO側が山札を増やす手段を失うので、勝手にLOになってくれるのではないでしょうか。
序盤に立てることができれば、「ルカリオ&メルメタルGX」の「フルメタルウォールGX」も封じられるので、耐久力を高くさせずに攻めても行けそうです。
LO対策にもペルシアン!
「ペルシアン」は以前HANDデッキの対策として1枚採用していたデッキもちらほらいました。
「おもいしらせる」で相手の手札を4枚になるまでトラッシュしてしまえば、LOのループに入るための必要パーツを揃わせない動きができるはずです。
ただし、このワザ自体のダメージは少ないので、サイドをこのポケモンだけで取りに行くのは難しそうです。
逆にこっちがジュジュベ&ハチクマンを使う!?
これはきのう辺りに思いついたのですが(←)、LOデッキがループに入る際、山札を切らして「ヤレユータン」の「リソースマネジメント」の3枚だけにする特徴があります。
これは山札に戻した必要パーツを次の番に確実に引けるようにするため、余分な山札を一切なくして置くためです。
ということは、こっちの番になった時、相手の山札は3枚しかありませんよね?
・・・こちらが「ジュジュベ&ハチクマン」を使ってしまえば終わりでは!?
そう簡単にはいかない意表を突いたプレイングだとは思いますが、「リセットスタンプ」「ムサシとコジロウ」のコンボを受けても大丈夫なように、あえて相手のポケモンを倒さず、こちらもじっくりと手札を揃えておくのはどうでしょう。
LO側はきっと不審に思いますが、そこはエネが来ないふりをするとか事故ったふりをするとか、わざと1匹だけは倒してサイド1枚だけは取っておくとか、揺さぶりはかけられると思います笑
LOデッキ対策まとめ
LOデッキ自体が環境上位のデッキをとにかく研究して対策してきている以上、こちらが中途半端に対策してもがっつりやられてしまうのがオチです。
対策を切っていいほど少ないわけでもなく、確実に何かしらの対策をしておかなければいざ当たった時に泣き寝入りになります。
かといってLOデッキの対策ばかりして構築をすると、他の環境上位のデッキに勝てないという負のスパイラルにも陥ってしまいます。
個人的にLOデッキへの対策というのは何かしらのカードをとにかく入れておくことではなく、プレイングにかかっていると思っています。
自分は対策するのが好きなので今回対策側としての記事を書きましたが、もちろんLOを使うのも面白いかと思います。
LOデッキを使うにしろ対策するにしろ、とにかく相手のデッキをあらかじめ研究しておいて、相手よりもうわてなプレイングをして勝っていきたいですね♪