今回ポケカードラボでは、拡張パック『ムゲンゾーン』で登場したムゲンダイナVMAXデッキの特徴や、一緒に採用される悪ポケモンの候補、そして《ムゲンダイナVMAX》を相手にした時の対策を考えていきたいと思います。
発売したばかりですがすでに環境上位に来ているので、早めに《ムゲンダイナVMAX》を理解しておきたいですね。
ポケモンカードのデッキを構築する時の参考になるような記事になっています。関連デッキの紹介もしているので活用してくださいね。
- ムゲンダイナVMAXを知りたい
- 主要カードの解説
- 関連デッキは?
この記事で全て解決!
もくじ
ムゲンダイナVMAXデッキの特徴
ムゲンダイナVMAXデッキの最大の特徴は、その展開のスピードと、それに見合わない火力の高さにあります!
《ムゲンダイナV》《ムゲンダイナVMAX》ともに強力なので、それぞれ見ていきましょう。
ムゲンダイナVの特徴
無 パワーアクセル 30
無色1エネで撃てる「パワーアクセル」はワザの効果でベンチに悪エネを加速できるので、2匹目の《ムゲンダイナVMAX》を育てておくことができます。
このワザのおかげで後攻からでも充分にテンポを取ることができ、次の番からエネに困らず攻めていけるはずです。
個人的には、
《キャプチャーエネルギー》を貼る→効果でベンチに《ムゲンダイナV》を出す→「パワーアクセル」でベンチの《ムゲンダイナV》にエネ加速
という動きが後攻1ターン目では強いのではないかと思います。
悪無無無 ダイマックスほう 120+
「ダイマックスほう」に関しては、必要エネが4個と多い点や、対ポケモンVMAXに240ダメージでは弱点を突かない限り一撃では倒せないので、対戦ではあまり使わないでしょう。
ムゲンダイナVMAXの特徴
特性 ムゲンゾーン
《ムゲンダイナVMAX》のダメージをアップできる重要な特性なので、これは必須で発動させます。
そのため、《ジラーチ》《ワタシラガV》《デデンネGX》といった優秀な特性を持ったポケモンたちは採用せず、悪ポケモンのみで構築する必要があります。
一見構築が難しそうに思えるのですが、探してみると色々な悪ポケモンがいるので、それは後程紹介していきます。
悪無 ドレッドエンド 30×
特性を発動させて悪ポケモン8匹をベンチに並べることで、最大火力270ダメージを出すことができます。
ワザに必要なエネも2個と少なく、先攻/後攻問わず2ターン目からいきなり大ダメージを出していけるはずです。
HPも340と高いので、対戦が始まったら真っ先に《ムゲンダイナVMAX》への進化を目指して盤面を組み立てていきたいです。
ムゲンダイナVMAXが一撃で倒せる・倒される環境デッキたち
《ムゲンダイナV》《ムゲンダイナVMAX》それぞれの特徴を挙げたところで、次に環境でどのように活躍できるのかを見ていきます。
《ムゲンダイナVMAX》はかなりの高火力を持っているのですが、では環境上位のどのポケモンを倒していけるのでしょうか。
また逆に、どのようなポケモンに倒されてしまうのでしょうか。
ムゲンダイナVMAXデッキvs三神ザシアンデッキ
アルセウス&ディアルガ&パルキアGX
HPが280とタッグチームの中ではかなり高いため、「ドレッドエンド」の最大ダメージ270でもHPが10残ってしまい倒すことができません。
なのでこのHP280ラインを倒せるように、《ガラルジグザグマ》を採用しているデッキがほとんどのようです。
一方で「オルタージェネシスGX」状態で「アルティメットレイ」を撃たれたとしても被ダメージは180なので、《ムゲンダイナVMAX》が倒されることはまずありません。
ザシアンV
《ザシアンV》のHPは220なので、仮に《鋼鉄のフライパン》をつけていたとしても実質250で一撃で倒せることになり、ベンチに8匹並べれば「ドレッドエンド」270で倒すことができます。
そしてGXワザ状態の「ブレイブキャリバー」は260ダメージなので、基本的に三神ザシアンに一撃で倒されることはなさそうです。
ただし・・・
ザマゼンタV
今の環境で徐々に三神ザシアンに採用されてきているポケモンです。
特性「ふくつのたて」によってポケモンVMAXからのダメージを受けないので、《ムゲンダイナVMAX》がいくら火力を上げても倒すことができません。
なのでこのポケモンに関しては、《ムゲンダイナVMAX》以外のポケモンで戦う必要があります。
ムゲンダイナVMAXデッキvsピカゼクデッキ
ピカチュウ&ゼクロムGX
ピカゼクのHPは240で、「大きなおまもり」をつけたとしても270なので、ベンチに8匹並べればピッタリ倒すことができます。
ピカゼクの「フルドライブ」150、「タッグボルトVMAX」200、このどちらも《エレキパワー》を4枚使われたとしても倒されることはありません。
なので、ピカゼクに対しては有利に立ち回れそうですね。
ライチュウ&アローラライチュウGX
HPが260のままなら最大火力で倒せるのですが、「大きなおまもり」でHPが290まで伸びてしまうと一撃で倒すことができません。
これも《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》と同様に、《ガラルジグザグマ》の特性を使うことになりそうです。
また、相手側の「タンデムショック」で倒されることは無いのですが、「ライトニングライドGX」250+《エレキパワー》3枚で倒されるので、エネを貼り切られる前に先に《ムゲンダイナVMAX》側が倒しておきたいです。
ムゲンダイナVMAXデッキvsミュウツー&ミュウGXデッキ
ミュウツー&ミュウGX
《ミュウツー&ミュウGX》のHPは270なので、最大火力でちょうど倒せるのですが、《大きなおまもり》をつけられるとHPが300になってしまうので倒せません。
《ガラルジグザグマ》の特性であらかじめ3個ダメカンを乗せるのもいいですが、ミュウミュウデッキは基本的にミュウミュウがバトル場にいるので、先に《ムゲンダイナV》の「パワーアクセル」で30ダメージを与えてしまい、次の番で《ムゲンダイナVMAX》の「ドレッドエンド」270でぴったり倒すのもアリかもしれません。
ムゲンダイナVMAXデッキvsズガドーンデッキ
ズガドーン
「ひのたまサーカス」のダメージ量に上限が無いため、タッグチームやポケモンVMAXが環境に出てくると相対的に増えてくるポケモンです。
手札に炎エネが7枚あれば350ダメージ出せるので《ムゲンダイナVMAX》は一撃できぜつ。
逆にこちらは場に悪ポケモンが4匹いれば《ズガドーン》を倒せるのですが、取れるサイドは1枚なので、《ムゲンダイナVMAX》を捨て身で攻撃し続けられると、こちらがサイドを6枚取る前に、《ムゲンダイナVMAX》を2匹やられて負けてしまうかもしれません。
ムゲンダイナVMAXデッキvsマルヤクデVMAXデッキ
マルヤクデVMAX
元々のHPが320に加えて、《ヒート炎エネルギー》や《大きなおまもり》で最大HPを上げてくるはずなので、《ガラルジグザグマ》の特性を入れたとしても、一撃で倒すことはできません。
一方「キョダイヒャッカ」で《ムゲンダイナVMAX》を一撃で倒すには、《マルヤクデVMAX》に炎エネが8枚ついていないといけなく、これはかなり時間がかかると思うので、先に攻撃し始めて2回攻撃で倒せるようにしたいです。
現在の代表的な環境トップデッキを並べているので、また新たなデッキが出てきたら加えたいと思います。
ムゲンダイナVMAXデッキに採用されている悪ポケモン
《ムゲンダイナVMAX》のデッキには基本的に悪ポケモンしか採用しないので、どのポケモンを採用するかが大事になってきます。
そこですでに店舗大会などで優勝している18デッキを比較して、どのポケモンがどれだけ採用されているのか、また採用理由について考えてみましょう。
ムゲンダイナVMAXライン
《ムゲンダイナVMAX》と《ムゲンダイナV》の採用枚数ですが、
18デッキ中、
4-4ライン:4デッキ
4-3ライン:10デッキ
3-3ライン:3デッキ
3-2ライン:1デッキ
となり《ムゲンダイナV》4枚-《ムゲンダイナVMAX》3枚というデッキが圧倒的に多い結果となりました!
個人的には4枚ずつがいいかと思ったのですが、おそらく《ムゲンダイナVMAX》が2匹立てば攻めきれると考えて最低限の枚数にしたのではないかと思います。
クロバットV
《クロバットV》は悪タイプの手札補充カードということもあり、18デッキすべてに採用されていました。
18デッキ中、
4枚:13デッキ
3枚:5デッキ
というように、ほとんどが4枚採用なので、少なくとも3枚以上は採用する必要がありますね。
さてここまではムゲンダイナVMAXデッキには必須カードですが、ここからは補助ポケモン、サブアタッカーのポケモンとなります。
フーパ
18デッキすべてが採用していた非V・GXのポケモンです。
3枚:1デッキ
2枚:5デッキ
1枚:12デッキ
条件が揃えば1エネ「アサルトゲート」で90ダメージが出せるので、その次の《ムゲンダイナVMAX》の攻撃で確実に相手を倒すことができます。
たねポケモンなのでベンチに並べやすい、HPが低くない、ダメージをそこそこ出せるというのが採用の理由かと思います。
ガラルジグザグマ
こちらも《フーパ》と同じくすべてのデッキに採用されていました。
4枚:10デッキ
3枚:3デッキ
2枚:5デッキ
先程も書いたように、特性「かんしゃくヘッド」によって、「ドレッドエンド」で足りない打点を補うことができ、HP280以上のポケモンでも一撃圏内に入れることができます。
また、《ガラルジグザグマ》を採用しているデッキの多くは、特性が再利用できるように《回収ネット》を2~4採用していました。
アブソル
こちらは18デッキ中15デッキに採用されていました。
2枚:1デッキ
1枚:14デッキ
特性「あくのはき」によって相手のたねポケモンの逃げエネを増やすことができるので、特に《エスケープボード》がついた《ジラーチ》の動きを止めることができます。
《ジラーチ》自体まだまだ採用しているデッキが多いので、その動きを大幅に鈍らせることができる《アブソル》は1枚くらい入れていてもよさそうですね。
イベルタル
18デッキ中8デッキに採用されていました。
1枚:8デッキ
特殊エネルギーが環境に多い中で、1エネ「くつがえす」でそれを破壊できるというのが優秀です。
そして何より逃げエネが0なので、雑にバトル場に出しておいて、必要になったら逃げるという行動をとれるのが採用理由の1つではないでしょうか。
イベルタルGX
こちらも採用されていたのは18デッキ中8デッキ。
1枚:8デッキ
《ガラルジグザグマ》と一緒に採用されていることがほとんどで、「デスカウントGX」用に採用しているようです。
ヤミラミV
《イベルタルGX》と同様に《ガラルジグザグマ》との採用が多く、18デッキ中4デッキが採用していました。
1枚:4デッキ
ワザのダメージや《ガラルジグザグマ》の特性で相手にある程度ダメカンが乗ったところで、「マッドネイル」で大ダメージ!といった戦術です。
マニューラ
こちらは18デッキ中4デッキが採用していた、非V・GXのサブアタッカーです。
1枚:1デッキ
2枚:3デッキ
特性が多い環境なので「あくのいましめ」でかなりのダメージを出すことができ、特にミラーマッチにおいて活躍するのではないでしょうか。
仮にムゲンダイナVMAXデッキが相手の場合、相手の場に特性持ちが7匹いれば350ダメージ!なんと一撃で倒せてしまいます!
《ムゲンダイナVMAX》《クロバットV》《ガラルジグザグマ》《アブソル》の採用がほとんどなので、相手が油断してくれればすぐに届くダメージだと思います。
マニューラGX
《マニューラGX》は18デッキ中3デッキに採用されていました。
1枚:1デッキ
2枚:2デッキ
特性「シャドーコネクション」で基本悪エネを好きに動かせるので、それを活かしてアタッカーを柔軟に変えて攻めていけることを目指しているようです。
ニューラ
実は《マニューラ》《マニューラGX》の進化前である《ニューラ》も強力で、後攻1ターン目で相手のエネを壊せる「こっそりこわす」の方や、ベンチが8匹になることを利用して「ふくろだたき」でダメージを出せる《ニューラ》の2種類を選択して構築しているようです。
アローラペルシアンGX
特性「ドヤがお」でタッグチーム・ウルトラビースト・特殊エネ付きのポケモンからワザを受けないので、今の環境では幅広く相手を見ることができます。
ただしワザに必要なエネが3個と多いのもあってか、採用デッキは18デッキ中3デッキでした。
1枚:3デッキ
アローラニャース
こちらも進化前の《アローラニャース》の採用に違いが見られ、「でばなをくじく」で後攻1ターン目から70ダメージを与えられる方や、「あとだしハンマー」を無駄なく活用できる方のどちらかが選択されていました。
ダークライ♢プリズムスター
特性「ナイトメアスター」で手札の悪エネを加速できるだけでなく、《回収ネット》とのコンボで特性を何度でも使えます。
《マニューラGX》と一緒に採用されているので、エネ加速→エネを自由に動かすというコンボを狙っているようです。
こちらは18デッキ中2デッキの採用でした。
1枚:2デッキ
ヤミラミ
特性「ほりさげる」によっていらない山札のトップをトラッシュすることができるので、より展開スピードを上げることができます。
18デッキ中2デッキの採用でしたが、個人的には絶対に入れたいポケモンです。
1枚:2デッキ
ミカルゲ
《ムゲンダイナVMAX》が攻めている間に、特性「うらみだめ」でダメカンをためて攻撃の準備をしておけます。
「くもんのさけび」は《ハッスルベルト》があれば最大で220ダメージも出せるので、相当優秀な非V・GXのサブアタッカーです。
18デッキ中1デッキが採用していました。
1枚:1デッキ
アリアドス
特性「スパイダーネット」によって相手のベンチにいる進化ポケモンをバトル場に引っ張り出せるので、《ボスの指令》を使うことなく相手の盤面を崩していけます。
《回収ネット》とコンボで使うことで、何度も特性を使える点がいいですね。
《アリアドス》は18デッキ中1デッキ採用していました。
1枚:1デッキ
ガラルマタドガス
特性「かがくへんかガス」で相手の特性を止めている間に、こちらだけが特性を活かして盤面を作っていくことを狙っているのだと思います。
また、普通《ドガース》から進化ができるので、特性「ぶっとびボム」の方を採用して使わない場合は《ホミカ》とのコンボでダメカンを乗せることを狙っているようでした。
《ガラルマタドガス》は18デッキ中1デッキが採用していました。
1枚:1デッキ
だいたいがこの辺りの悪ポケモンの採用になるかと思いますが、他にも悪ポケモンはたくさんいるので、ぜひ自分なりの採用ポケモンを見つけて欲しいです♪
ムゲンダイナVMAXデッキの対策
さて、ここまではあくまでムゲンダイナVMAXデッキを使う側に立った話をしていましたが、では《ムゲンダイナVMAX》が相手の場合は、どう対策すればいいのでしょうか。
自分なりの対策を上げてみたいと思います。
マニューラ
まずは先程も紹介した《マニューラ》から。
《ムゲンダイナVMAX》デッキは特性を持っているポケモンを非常に多く採用しているので、「あくのいましめ」でかなりのダメージを与えられるはずです。
特性持ちが7匹いれば、350ダメージで一撃なので、あらかじめ《ニューラ》を出して牽制しておくのもいいかもしれませんね。
ジュナイパー
《ムゲンダイナVMAX》と同じ『ムゲンゾーン』で登場したポケモンです。
特性「みつりんめいさい」によって《ムゲンダイナVMAX》からのダメージを受けないので、それを活かして一方的に攻撃していけます。
ザマゼンタV
特性「ふくつのたて」でポケモンVMAXのダメージを無効化できるので、《ムゲンダイナVMAX》のダメージを受けることなく攻めることができます。
今後三神ザシアンに採用される割合が増えてくるのではないでしょうか。
ケケンカニ
場のポケモンが相手よりも3匹少ない時点で、「ファイトアローン」で180ダメージを出すことができ、闘弱点である《ムゲンダイナVMAX》を一撃で倒すことができます。
逆に《ムゲンダイナVMAX》側は、場に5匹ポケモンを置かないと《ケケンカニ》を一撃で倒すことができないので、《ケケンカニ》側に分がありそうです。
ジュジュベ&ハチクマン
主にLOデッキに採用されているカードなのですが、追加効果を使うことでベンチを一気に3匹になるまでトラッシュさせられるので、《ムゲンダイナVMAX》のワザのダメージを一気に減らすことができます。
アカギ♢プリズムスター
バトル場が水か鋼ポケモンの時に使えて、相手のベンチをたった2匹にまですることができます。
こうなると《ムゲンダイナVMAX》側はひとたまりもありませんね。
バトル場に《ジラーチ》などを置いた時に使いやすいサポートだと思います。
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